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ティルベリのゲルウァシウス『皇帝の閑暇』 →ナポリ近郊の港町ポッツオーリにウェルギリウスが開設した浴場があり、 体内外のあらゆる病を癒す目的で、それぞれどの浴槽が何の患いに効くかを記した碑が備えられていたという。 しかし後に、サレルノで医学研究が発展した際、サレルノの人々が医師としてのもうけを維持するために この浴槽の碑銘を毀損してしまったとか。 参考文献 『西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇』ティルベリのゲルウァシウス 西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇 (講談社学術文庫)
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帰ってテレビを見ていたい 最近アニメが………… つまんねぇよ!! 真面目な話 「最近アニメが面白い」とは、遊戯王ZEXALの1話~25話で使用されたエンディングテーマ曲「僕クエスト」の歌詞にある一節である。 聞きなれない奇抜な歌詞であったことやゼアルの1話がつまらなかったこと(*1)から、ちょっとした話題になった。 当時この曲を初めて聴いた視聴者の中に、ここまで遊戯王がつまらないものになると予想できた者はいなかったのではないだろうか? ご承知の通りだが、「歌」自体はいいものなので。嫌いにならないでね。 名前 コメント
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-世の中の傾向 ここでは、私が個人的に感じる世の中の傾向についてメモします。 パーソナル化 ウェアラブル CtoC 「拡散」しやすい広告 電気自動車 FOMO パーソナル化 私は以前から、「パーソナル化」が進んでいくことを予想しています。 【過去記事】 パーソナル化の行き着く先(2013.2.9) 部屋ビジネスの可能性(パーソナル化の行き着く先)(2013.2.9) 自分を「パッケージ化」する(2013.2.10) そして、そうした傾向は「CtoC」という形でも現れているように思います。 ウェアラブル 身につけるもののデジタル化が進み、 意識せずとも日常で情報の操作が可能になっていきます。 今後リリース予定のウェアラブル サービス 【引用】(2013.7.16) 1. Google Glass | Google - Mountain View, CA 2. Telepathy One | Telepathy - Shibuya, Tokyo 3. JET | Recon Instruments - Vancouver, BC 4. Mio Alpha | Physical Enterprises Inc. - Vancouver, BC 5. FuelBand | Nike - Beaverton, OR 6. Fitbit Flex | Fitbit Inc. - San Francisco, CA 7. Heapsylon | Sensoria - Redmond, WA 8. Pancreum | Pancreum LLC - Palo Alto, CA 9. Melon | Melon - Los Angeles, CA 10. Digital Pain Relief | Thimble Bioelectronics - Mountain View, CA http //www.fashionsnap.com/the-posts/2013-07-15/wearable-10/ Wearable Technologies Conference 2006年から開催されている。 http //www.wearable-technologies.com/conferences/ こういうのもウェアラブルの関連? 「目に見えない」自転車用ヘルメット:スウェーデンの女子大生が発明(8/5) http //wired.jp/2013/08/06/invisible-bicycle-helmet/?utm_source%3Dfeed%26utm_medium%3D これからは装着する時代 注目のウェアラブルデバイス10選 |(7/16) http //www.fashionsnap.com/the-posts/2013-07-15/wearable-10/ 想像を遥かに凌駕するスマートウォッチ『Smile』がついにプロトタイプ完成 | IDEA★HACK(7/13) http //arduino-japan.com/article/559 CtoC CtoC -Amazon、楽天は「時代遅れ」になるか(7/17) http //president.jp/articles/-/9967 「拡散」しやすい広告 Web上のページに「twitter」や「facebook」ボタンがつくようになってからは久しいですが、 今後の広告(特にSNSクチコミ)の傾向として、「拡散」しやすい特徴を持ったコンテンツが 有力視されていくように思います。 例えば6秒動画の「Vine」です。 【引用】2013.8.17 6秒間のループする動画を簡単に作成、投稿できるのが特徴で、Twitterとの親和性も高い。近藤氏は「Twitterはツイートは140文字という文字数の中で凝縮された情報を出していくプラットフォーム。Vineは6秒という非常に限られた映像を共有する」と語り、TwitterとVineの類似性を解説。ユーザーはもちろん、企業に使われるプラットフォームになりつつあることもつけ加えられ、海外での事例として、DoveやGEといった企業の活用事例が紹介された。Vineは当初、「アメリカでは高校生の間で爆発的に広がった」。その後、大学生、社会人、企業に浸透し、日本での本格展開もにらんでいる。 http //internet.watch.impress.co.jp/docs/event/20130508_598567.html なお、日本でも6秒ムービーを簡単に編集できる「ともらっち」というサービスがあるらしいです。 動画は個人情報を含む事が多いため、公開型ではなく限定公開型のようです。 【引用】2013.8.15 動画が無断で使用される可能性もある公開投稿型ではなく、身近な友人や家族など親しい人とプライベート映像を楽しむことを想定している。アプリで撮影した動画はそれぞれにURLが発行される。 http //techable.jp/archives/7329 電気自動車 もし私が車を買うなら、絶対電気自動車ですね。 以前青山で見学した時に、エンジン音がほとんどなくて すごくクールでした。 今後の動きに期待ですね。 超小型電気自動車「i-ROAD」(2013.3.5) http //www.asahi.com/business/update/0305/NGY201303040041.html?tr=pc FOMO 【引用】2013.8.29 ※FOMO:「Fear of Missing Out」の頭文字。楽しい何かを見逃したり取り残されたりすることへの不安、転じて常にSNSをチェックするような状態も表す。 楽しい事を逃すのではないかという不安症候群は、JWTの調査によると、実際に70%もの成人が感じているのだそうです。 これまでにも不安に苛まれたことはいつの時代にもあったはず。ちょっと子供の頃を思い出してみてください。他の子たちが何かをしている時、ご両親があなたにそれをやらせてくれなかったとしたらどんな気分だったでしょう? 大人になった今でも、ひとつの道を選んだそばから他の道が気になることだってあるものです。「姉のように大学院まで行っておけば」とか「会社を辞めて主夫になった同僚の方が自分より幸せな気がするな」とか。 FOMOは「他人の不幸を喜ぶ気持ちの裏返し(他人が好運を得たのを見ることで味わう心の痛み)」と、たとえ手に入れるのが難しそうに思えても「すべてがうまくいくことを望む飽くなき欲求」という2つの感情が絡み合っています。その状態では、人は取り乱し、不幸を感じ、結局望むような幸せに到達しないのです。 http //www.lifehacker.jp/sp/2013/08/130828fear-of-missing-out.html ページ内TOPへ
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自宅が学校から近い場合を除いて、学校の近くに自宅以外の自分の居場所をもつのがよいだろう。 それは喫茶店でも公園でも裏山などでもよい。自分の心が落ち着いて、大学関係者との関わりが遮断できる場所がよいだろう。居場所を見つけるのは大変だが、さまざまな店に足しげく通ったり、インターネットで調べたりといろいろと方法はある。 是非、自分の居場所を作っておこう。いざというとき心の支えになるかもしれない。
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↓のURLで通報可能です https //contact-cc.line.me/ しかし、下記の注意点をよく読んでから通報しましょう 送りいただいても対応できない例 以下のような内容をお送りいただいても削除や利用停止等の対応はできかねますので送信をお控えください。 運営上介入できない場合が多い事項 個人間のトラブルに関する内容 管理者が設定したルールを理解していないことに起因する内容 管理者・共同管理者による強制退会の判断への苦情
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スレ80まとめへ戻る 870 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 12 19 29 ID 3tggMccRP 最近スレの流れが面白くなく、科学的にと限定するところが根源とも思える なぜかって現時点で科学的解明など不可能だし、科学的考察や議論など出来る人はいないし また望む人もいない、ただ難癖を付け合いスレが潰れていくだけだ。 それどころかオカルト板全体の艶消しにすぎない、よって38スレで提案された 984 :に:2008/02/29(金) 11 32 33 ID 82flnh810 このスレは、心霊現象を自然科学的に考察するスレであり、原則として 理学的および応用科学的考察を最優先します。 自然科学を対象とする哲学的考察は当スレにおいてはスレ違い扱いとなります。 哲学的考察を扱うスレに行くか、そのようなスレを立てて議論してください。 つまり「幽霊の存在を科学的に考察するスレ」を削除しようと思う。 871 :考え中:2009/10/25(日) 12 44 16 ID DzTRfRik0 870 おことわる 872 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 12 52 39 ID P3/0Drtm0 現在のテンプレ(☆ 論理的整合性のある意見なら、それ自体は科学的であると思うし哲学でも何でもあり)によれば、 以下の主張の方が間違いになるのでは? 2008年当時はそれが正論だったのかもしれんが。 >984 :に:2008/02/29(金) 11 32 33 ID 82flnh810 >このスレは、心霊現象を自然科学的に考察するスレであり、原則として理学的および応用科学的考察を最優先します。 >自然科学を対象とする哲学的考察は当スレにおいてはスレ違い扱いとなります。 873 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 13 03 00 ID rEvEmnoNO 勝手に仕切マン登場w 874 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 13 04 49 ID rEvEmnoNO 正当な突っ込みまでも難癖に見えてしまう青猫病蔓延か? 876 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 13 16 10 ID 3tggMccRP なんだ、誰もいと思って落書きして遊んでたらいるのかよw いや「科学的」にこだわりすぎて自由な考察を阻害してもどうかなと 現に、科学的でなければ証明できるとの意見もあった、しかしスレチとして自重していた。 すかし、赤猫が暴れる38スレまでは、科学的という縛りも但し書きもないのよね。 877 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 13 29 36 ID rEvEmnoNO 別スレ建てればいいでしょう? 俺様理論のオンパレードは勘弁願う。 そのための【科学的】。 879 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 14 16 09 ID CPOPSERG0 876 それは、ハードなUFO議論スレから流れてきてるから 最初は、暗黙の了解が機能してたけど それが機能しなくなったから明文化したんだよ。 882 :考え中:2009/10/25(日) 14 30 15 ID DzTRfRik0 872 原則最優先、というのは良い規定だと思うよ やってもかまわんけど、ぶつかれば科学性のあるほうが 優先される 程度のゆるい縛り 883 :本当にあった怖い名無し:2009/10/25(日) 14 38 27 ID XLZx5eEN0 現代の自然科学に基づくいるかいないかの考察は前提のコンセンサスが客観的に得られるけど 幽霊や心霊現象がある・いるとした場合は「ある・いる」の定義が個人によって全然違うから 前提のコンセンサスが得られない(主観のぶつけ合い)。そりゃ議論にならないよ。考察スレみればよくわかる
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そこはまるで地獄だった。 幾重にも折り重なった屍の中に五体満足なものは見あたらない。 あらぬ方向に折れ曲がった手足。 地面を蛇のように這う臓腑に転々と転がる眼球。 どの屍の顔も恐怖に歪み、狂気に染められていた。 そんな地獄に咲く花一輪。 この惨状の元凶、生田衣梨奈。 …また守れなかった。 公安調査庁の特別捜査官新垣里沙は首都圏で発生した無差別テロで最も被害の大きかったR地区を訪れていた。 同行者がいなかったのは、未だ全容の判明していないテロの実行犯グループが第二波の凶行を起こす可能性を否定しえないため、その対応に人手がいくつあっても足りなかったからだ。 …起きてしまったことより、これから起こる被害を防ぐことに注力するのは当然といえば当然だよね。 では捜査官の中でも優秀な里沙が何故犯行の再発を防ぐ任務から離れているのか? その理由はR地区で発生した事態の特異性にある。 テロの実行犯グループと彼らによって扇動された暴徒たちが同士討ちを始め、争いあい殺しあった結果、全滅してしまったのだ。 錯綜する情報からその状況を知った里沙には思い当たるところがあった。 その事態を引き起こしたのは、里沙のよく知る人物だという予感があった。 もしもそうだったらその人物を保護しなくてはならないという思いから、毒ガスによる幻覚という捏造した情報まで流して、R地区への単独潜行を認めさせた。 そして里沙は屍の中で見つけた。 かつて里沙が所属し、今は道重さゆみをリーダーとして活動を続けるリゾナンターの一員。 【精神破壊】能力者、生田衣梨奈の亡骸を。 他の屍と同様に、衣梨奈の遺骸も惨憺たるありさまだった。 踏み砕かれた足の皮膚は裂け骨が覗いて見える。 手の爪は全て割れ、左腕に至っては千切れかかっている。 身体にも無数の傷を負っているが、不思議と無傷だった顔は微かに笑みを浮かべていた。 …【精神破壊】を持つあんたがチームの前衛で戦えば、いつかこういうことになりかねないと思った。 だからわたしがリゾナンターから去る前に、最後のリーダー権限で強制的にあんたを後方支援に回した。 あんたの身体能力なら立派に前衛が務まることはわかってたし、わたしの後任になるさゆはそのことでちょっと不満そうだったけど、最後はわかってくれた。 あんたの【精神破壊】がアンコントローラブルな能力だってことを時間をかけて説明したからね。 肝心のあんたをどうやって納得させるか悩んでたけど、あんたは意外と素直に応じてくれた。 「後方支援って響きがなんかカッコイいし。 にーがきさんもそういう地味目な仕事を続けてきて、最後はリーダーになったっちゃろ。衣梨奈もにーがきさんと同じ道をゆくたい」 …あんたの【精神破壊】は打ち込まれた敵の精神を焼き尽くす闇の炎だ。 でもその炎は敵だけでなく、あんたの側にいる仲間も、そしてあんた自身の精神を蝕んでゆく。 わたしがあんたを前衛から外したのは、あんたのことを心配したからなのは確かだけど、他のみんなに被害が及ぶことを危ぶんだからでもあるんだ。 そんなあたしの冷たい打算で行った人事をあんたは喜んで受け入れた。 わたしが決めたことだからという理由で。 「にーがきさん、お仕事はどうですか。 衣梨奈はばっち元気でやっとうよ。こんど新しく入ってきたまあちゃんは高橋さんと同じテレポーターっちゃけど、まだ能力の発動が安定してないので…」 …あんたから届くメールに添付されているメッセージには、あんたから見た後輩の様子が克明に記されていた。 各々の能力の強さやウイークポイントをあんたはよく見ていた。 私に助言を求めていたけど、私は何も言わなかった。 さゆやれいなのことを気にしたからじゃない。 リゾナンターを離れてしまったわたしよりも、その中にいるあんたの思うようにすべきだと考えたんだ。 「にーがきさん。頑張った衣梨奈のことを誉めて欲しいっちゃ」 息絶えた衣梨奈の貌は今にもそう話し出しそうだった。 首都圏で起きたテロの標的は公共機関だった。特に警察や消防、病院など市民の安全に直結する末端が優先的に狙われた。 そしてその中にリゾナンターの本拠、喫茶リゾナントも含まれていた。 表向きはマスターが何代も代替わりした平凡な喫茶店。 実態は持って生まれた異能ゆえに苦しむ能力者にとっての最後の砦。 ・・・省からの資金援助を受けてはいるが、公的機関のリストには一切記載されていないリゾナントが狙われた。 ・・・省もしくは政府の中に今回のテロの首謀者と内通してるものがいるということだろう。 外見は普通の喫茶店のリゾナントだったが、その襲撃に割かれた人数は第一波の中でも最大級のものだった。 そして狡猾なことに襲撃者の前面には扇動され暴徒と化した市民が押したてられていた。 現在のリゾナンターの先鋒役を担う鞘師、石田、工藤の面々は罪を犯したと暴徒とはいえ市民を攻撃することをためらった。 その逡巡を突かれ包囲されたリゾナンターの危機を救ったのは、普段は後方支援を担当する生田衣梨奈だった。 仲間の制止を振り切り、ただ一人突出して仲間から離れ、暴徒のはるか後方で高みの見物を決め込んでいたテロリストの中核に切り込んだ。 衣梨奈を孤立させまいと続こうとした他の仲間の誰もがその速さにはついていけなかった。 さらに衣梨奈が発動した【精神破壊】により闘争を繰り広げる暴徒の群れが、その追随を阻んだ。 そして今、衣梨奈の遺骸がここにある。 そこはリゾナントのある町から十数キロ離れた郊外の一角。 敵を追い立てて、追い立てて、リゾナントから引き離せるだけ引き離したところで衣梨奈は息絶えたのだろう。 その最期は誰かの手によるものなのか、体の器官が悲鳴を上げたものなのかは定かではない。 しかし衣梨奈は自分の心の中の闇の炎によって自らを焼き尽くしたことだけは間違いない。 ここに来るまでは定かでなかった推測が、衣梨奈の遺骸を見た今となっては確信に変わった。 精神の焼かれ方が比較的浅い人間を救出しながら、衣梨奈と合流しようとしたリゾナンターたちは現在保護という名の禁足状態下にある。 リゾナンターは正式な兵士ではないが、その存在はある種の戦力に対する抑止力となりうるからだ。 衣梨奈を助けるためには、この国の公権力の全てを完全に敵に回しかねないほど熱くなっていたさゆを説得するようれいなに頼まれた里沙は非公式のルートを通じてこう伝えた。 「ナマタは私が見つけ出して、助けるから」 …でも結局助けられなかったね。 まったく、ただ守りたいっていうそれだけの思いを叶えるのがこんなに難しいだなんて思いもしなかった。 それともバカな私が簡単なことをいつのまにか難しくしてしまっていたんだろうか。 立つ位置が変われば見えてくる物も違ってくる。 公権力の中で力を得ることがで、みんなを守ることができると思って、私はリゾナンターを離れた。 その結果がこれだ。 私はリゾナンターに留まるべきだったのか、それとも衣梨奈を強引に引き抜いて私の傍に置いておくべきだったのか。 里沙は公安調査庁のIDカードを手にしていた。 それを手にすることでリゾナンターを守ろうとしていた。 しかし結局それはかなわなかった。 ぼんやりとIDカードを見ていた里沙は、何者かに誰何されていることに気づかなかった。 いや、ほんとうは気づいていたが今はそれに応えるのが億劫だったのかもしれない。 「お前はその女の仲間だな」 「はぁ?」 「お前の顔は資料で見たことがある。 リゾナンターの前リーダーにして公安調査庁の捜査官、新垣里沙。 まり私たちの敵だ」 里沙を取り囲む数十人の男たち。 その位置は高低を変え、遮蔽物を利用して仲間同士が射線に入らないように配されている。 返答しだいでは蜂の巣にしてくれるということだろう。 「その女は悪魔だ。 まるで殺戮を楽しむように笑いながらこの惨状を生み出した。 その遺骸は晒し者にして次なる戦いの烽火にしてくれる。そしてお前は生きたまま捕らえてやつらとの取引材料にしてやる」 里沙には男の言うことがわからなかった。 何を言っているのかはわかったが、わかったということと理解するということは別のものだ。だから黙殺してもよかったが、衣梨奈を悪魔だと言ったことは許し難かった。だから…。 「この子は確かに狂戦士さ。 戦いの中に身を置けば恐怖を忘れ、自分が壊れたって戦いをやめない。でもそれは大切なものを守るため」 「そんなことはどうでもいい。 さあそいつの死体を渡してもらおう。 そしてお前は大人しくしてもらおう」 冷笑で報いることが新垣里沙の答えだった。 「お前、逆らうつもりか。 いくらお前が能力者であってもこの人数とでは戦いにならないぞ」 「戦うなんてとんでもない」 里沙の唇が歪んだ。 「私はあんたたちなんかと戦うつもりなんかないよ、ただこの娘の遺骸に対してひれ伏せ! そして敬意を払え!!」 数十人の男が一斉に平伏した。 ある者は高所にいたが、平伏した所為で地上に転落した。 ある者は平伏した所為で暴徒の屍に顔を埋めた。 ある者は平伏した際に銃が暴発して怪我を負った。 それでもその場にいる生命ある者の全てが里沙の前に、衣梨奈の遺骸の前にひれ伏した。 いや、ただ一人だけ、里沙に声をかけた男だけは…。 「ふん、あんたは生意気に精神にロックをかけられるんだね」 「マインドコントロールか。 噂に違わず薄汚いチカラだ。 人の尊厳を踏みにじることがそんなに誇らしいか」 「まったくあんたの言うとおり薄汚いチカラだと我ながら思うよ。 守るべき者を守り通すことができなかった」 自分を蔑みながら里沙は男に尋ねた。 今回の大規模テロの黒幕を。 リゾナンターの砦を売った裏切り者の正体を。 「バカにするな。 お前ごときに誰が言うか」 「教えてくれないんだったら…」 里沙は膝まづきながらも、額づくことに必死に抗う男に歩み寄った。 そして…。 「落ちな」 男は見た。 ゆっくりと自分に迫ってくる里沙の掌を。 避けることができず、里沙の掌で視界を塞がれた男は、ゆっくりと押し倒された。そして。 暗い闇の中を男は転がり落ち続けていた。 極めて垂直落下に近いが、固い地面だか側壁の上を転がり続けていた。 数秒か、十数秒か、数十秒か。 どんなに長くとも一分には達しない時間を転がり落ち続け、男の落下は突然止まった。 自分の体が収まる程度の平坦な床面に男は転がり落ちていた。 転落の衝撃が収まり、痛みが鈍くなってから落下した時間から自分が何メートル落下したのか計算しようとした男だったが、すぐ諦めた。 加速度にG。 小難しい計算は苦手だった。 男には判っていた。 仮に何メートル落ちたか解ったところでほとんど意味が無いことを。 自分は今、里沙の作り出した幻の中に囚われている。 もしも心臓が止まるイメージを作り出されて認識させられればリアルな死につながりかねない。 精神の中での死は肉体の死につながる。 だから脱出しなければ。 致命的な攻撃を受ける前に脱出しなければ。 まだ体に痛みは残っているが、これは里沙の能力によって精神が作り出した幻だ。 自分なら克服できると暗示をかけて、男は手探りで周囲の状況を把握しようとする。 幻とはとても思えない、リアルな感覚。 今男はV字型の巨大な側溝の底にいた。 脱出するとしたら、前後方向か…。 いやっ、上だ! 男は飛んだ。 ここは精神の中だ。 だから物理的な法則にとらわれることなどありえない。 ひたすらに、飛んで飛んで飛んで飛んで…。 数時間か、あるいは数日間飛び続けても側溝を抜ける兆しは見えない。 もしかしたら自分は上に飛んでいるのではないのではないか。 疑念に支配された瞬間、男は落ちた。 落ちて落ちてひたすらに落ちて、溝の底に落下した時には心臓が破烈しかねない衝撃に襲われた。 それが里沙の精神攻撃だと直感した男は待ちに転じた。 同行していた仲間は里沙にやられたが、それは一部に過ぎない。 この国を、この世界を変えるために共に戦う同志は今も増え続けているはずだ。 …そうとも。無駄に動いてはあの女の思う壺だ。 他の仲間が救出に来るまで待ちの姿勢に徹してやる。 男は待った。 待って待って待って待って待って待って…。 最初の数日間は仲間に救い出された暁には、里沙をどうやって処刑するか想像して時を過ごした。 次の数週間はこれまでに学んだ知識を再確認することで費やした。 次の数ヶ月間は生み出した数十の架空の人格と友達になって平凡な学園生活を送ってみた。 次の数年間は新しい言語体系を作り出し確立することでやり過ごした。 更なる数百年ひたすら許しを乞うことで消えた。 最後の数千年は…無だった。 そして救いの光が見えたとき、男は手を伸ばして…。 「で、どう。 黒幕のこと喋ってくれる気になった」 最初はそれが何のことなのかわからなかったし、女の名前すらわからなかった。 しかし眩しい光の中にいるその女の顔を見つめているうちにその名前を思い出した。 「あ、あ、あんたたたたたたは、にいにいにいがき、りささささささ」 「私の名前はいいいからさ。リゾナンターの情報をあんた達に流した人間の名前を教えてくれる?」 「ひう、ひう、ひいますからから、たたたたたたすけけけけてえ」 【精神操作】によって数千年の孤独を味わった男が明かした名を聞いた里沙は得心した。 以前から芳しくない噂を耳にしていた政府高官。 収集していた状況証拠と照らし合わせれば、彼は内通者というよりも首謀者に近い存在だ。 しかし司直の手が及ぶことはない。 組織を細分化し、情報網を意図的に錯綜させることで、自分と実行犯グループとの関わりを隔絶に近いレベルまで偽装しているようだ。 …ていうことはどんな手段を用いてもあいつを潰さなければこういうテロは何度でも起こりうるってことだよね? 里沙は歯が抜け落ち、瞳が混濁し、麻痺した筋肉を抱えて苦悶する男の残骸から目を逸らした。 五感をシャットダウンし、体内時計を狂わせ無限ループをしかける。 それだけのことで人の器は容易に壊せる。 しかしそれだけのことをいまだかつて行ったことはなかった。 自分のチカラの本当の恐ろしさを認識してからその行使には常に注意してきた。 しかし、これまで守ってきた一線をなんともあっけなく破ってしまった。 生涯の戦友や年下の相方。 同世代の後輩に異邦から来た同胞。 何人もの仲間が傷つき倒れ去っていっても冷静さを作れていた自分の心が今、どす黒く燃え盛っている。 …なんのことはない。 私の精神も知らない間にあんたに焼かれてたのかもしんないね 里沙はオフにしていたイリジウムの衛星携帯電話の電源を入れる。 するとそれを待っていたように、着信が入る。 それはリゾナンターを直接管轄する省庁からの連絡だった。 新たに起こり得るテロの第二波へのリゾナンターの投入の是非を里沙に問うていた。 本来権限の無い里沙にこんな連絡が来たということが、政府内の混乱とリゾナンターの戦略的価値を物語っている。 あっさりと戦線投入を許諾した里沙を電話の向こうでは訝しんだ。 てっきり拒絶されると思っていたようだ。 …あっちの戦力にも限りはある。 第一波と同じ規模のテロは何度も起こせない。 第二波、第三波と小規模な攻撃を仕掛けて、その対応で疲弊したところで勝負をかけてくる。 だったら第二波への介入は比較的危険性は少ない筈。 それに、私がこれからやろうとすることの巻沿いにならないようにアリバイにもなるしね。 破壊されながら炎上を免れた車から抜いたガソリンで衣梨奈の遺骸を火葬することにした。 まだ混乱した状況は続く。 平静を取り戻した官憲によって衣梨奈が回収される前に、さっきの奴らの仲間がまた湧いてくるかもしれない。 それでは地獄に咲いた可憐な花が手折られ、踏みにじられてしまうではないか。 だったらせめて自分の手で送ってやりたいと里沙は思った。 …ほんとうはみんなと最期の別れをするまでそばにいて守ってあげたいんだけどね。 でも、それじゃあんたの守りたかったものは守れない。 だからこうするよ。 文句はこの地獄を突き抜けた先のどこかでいくらでも聞いてあげるからさ。 燃え盛る弔いの火を背に里沙は歩き出す。 その先には法の手の及ばない悪の根源が待っている。 花の名前とその色と形は心に灼きつけた。 …ナマタ、一緒に行こう。 つまらない戦争をさっさと終わらせて、たとえ束の間でもいい。 平和ってやつをこの世界にもたらしてやろうよ。 --終--
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題名に行きつくまでの流れを簡単に表現します。 「……お仕事が無いんです」 『町中周って全てにお断りを貰ったのを、一番近くで見てたから知ってるぜ』 「ついでに蓄えも尽きました」 『かれこれ一週間か……あんだけの金でもった方だろうさ』 「さらにこんな約束までしてしまいました」 『何故か相棒名義になっている借金の契約書の事か? 町外れに住んでる独り身の婆さんが、息子を都会の学校にやる為に作った借金を代わりに払わなきゃならねえんだ!?』 「だってあのままだったら息子さんも学校に行けなくなっちゃいますよ!?」 『相棒……脳味噌死んでんのか? 現在進行形で学校どころか明日の食費も無いお前が……どうすんだよ? 期限は三日後! お前が今すぐワリの良い仕事を見つけても返せる額でもねえ』 「うぐっ……ゴメンなさい、バクラさん。」 『こりゃあ……あれしかねえな』 と言う事で…… 『キャロとバクラが宝探し(≒盗掘)をするそうです』 「ここか……人が入った後なし。同業者に先を越されたって事もねえな」 桃色の髪に小柄な少女が睨みつけるのは、滞在する街から数十分ほど入った山の一角 地面から僅かに顔を覗かせる石造りのトンネル。 廃線になったなどの理由で埋められたものではないことが、壁面に輝く古代文字でわかる。 胸に輝くペンダントは千年リング、少女 キャロの体を動かしているのはソレに宿りし魂 バクラ。 盗賊王としての記憶が幾千と荒らした『墓』とこの場所が同じであると彼に告げている。 『確かに私の村の文字に似た……イエ、もっと古い文字だと思います。 でも街の人が誰でも知っているにこんな場所があるんですね?』 自分では絶対に出来ないだろう自分の笑みを見ながら、本来の意識であるキャロはバクラにのみ届く声で呟いた。 確かに今二人がいる場所は山に数十分入らなければ成らない場所だが、目に見えるところに道が通っている。 急遽のキャロがお節介で背負い込んだ借金をすぐさま返済する為に、このような場所の情報を集めれば街の者は誰もがここを告げた。 だが誰もここが特殊なものだと考えていたものは居ない。知りすぎた事実は価値を失い、陳腐に落ちるもの。 「地面に掘った跡なし……足跡は小さな獣? イタチか何かの巣にでもなってるのか?」 動物がすんでいると言う事はイコールで人が近寄っていないと言う事にもなる。 第一、 目の前に僅かに覗く空洞には流石にキャロの小さな体でも入れない。 だからこそ……バクラはキャロの僅かな荷物から長めのロープを取り出した。 それをキョトンとしているフリードの首に絞まらないように、だがとれない様に巻く。 「ほら行け、チビ竜!」 「キャッン!?」 『えぇ!?』 「フリード~行き止まりか、広い場所に出たら戻ってくるのよ?」 「キャウッ!」 「あとね! 縄が無くなったら引っ張るから、そうしたら戻ってくる! いい?」 キャロ、つまり正統な自分の主の説明にフリードは頷き、ズリズリと腹這いに成りながらトンネルへと入っていった。 その様を見送りハラハラするキャロに、バクラは縄を徐々に出すように告げてから、状況を説明する。 『風が出てるから行き止まりじゃねえのは間違いねえ。問題はその距離だ。 そこでチビ竜を潜らせて、埋まっちまっている部分をそのロープで測らせるわけよ。 もし俺たちの力で可能ならば、掘って進入って寸法さ。 OK、相棒?』 「あっはい! でも私とフリードじゃ掘るのに凄く時間が……」 そんな話をしていた時、穴倉から小さな白い物体 フリードが戻ってきた。 安堵してため息をつくキャロから体の支配権を譲り受け、バクラが先の彼女の疑問に答える。 「これなら充分掘れるな……見せてやるぜ! お前の魔法とやらにオレ様の闇の力を加えたスゴ技を!!」 『え?』 キャロの(勿論バクラの意思を宿す)体が手を突き出し、唱えるのは彼女が聴いた事の無い呪文。 召喚系の詠唱に似ているようだがソレが生み出す結果は全く想像できない。 地面に描かれるのはミッド式の魔法陣を見たことが無い文字 古代エジプト文字で飾りつけたもの。 『ヒッ!? これは……』 湧き上がるのは黒き闇、夜よりも尚濃い漆黒。腐臭に似た匂いは凍土のような冷たさ。 その中からカシャカシャと音を立てて現れるのは見事な甲冑の騎士。だが問題があった。 彼らには頭部と呼ばれるものが無い。ついでに鎧の中もガランドウ、ソレが三体。 立派な首なし騎士は三重奏で悲運な呻き声を漏らし、手に持っていた……スコップを動かし始めた。 「掘れ掘れ! 死霊ども!! もしかしたら天国に繋がってるかもしれねえぞ!?」 『「キュウ~」』 「ヒャーハッハ! 大成功だぜ、相棒! この前できたからやってみれば案の定! やっぱりお前の力は本物よ~っておいっ! 聴こえてるか、相棒!!」 盛り上がるバクラを尻目にキャロとフリードの主従は眼前のリアル怪談のお陰で気を失ってしまった。 前へ 目次へ 次へ
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最近面白いゲームを見つけたんだよ その名は『グーグルアース』!!!! ここからダウンロードしてください!! *グーグルアース!! このグーグルアースのフライトシュミレーターがとっても面白いですその説明動画は youtube動画 これである!!!みんなやってみてください!!! とっても面白いですよぉ!!!
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/4380.html
■雪の楽園を見つけてほしい 世界樹の迷宮4に登場するクエスト。放浪の芸術家から銀嵐ノ霊峰にあるという雪の楽園の場所を突き止め教えてほしい、と頼まれるクエスト。 依頼人からどことなく腐臭を感じるのは何故だろう? 間違った場所を指定すると、依頼人の反応が面白いので一度は見ておくべき 依頼人は独特な価値観を持った、ちょっとオドオドした態度の女の子。しかし、嘘の場所を教えると異様にキレのいいツッコミが返ってきて、キャラの豹変ぶりに驚かされること請け合いである。返事は2パターンあるので、最低2回は嘘を教えてあげよう。 大きなメガネの芸術家な女の子ってだけで某アートデザインクラスのあの子ががが ビビッときました! ↑↑平凡地味時々天然なあの娘ですな。 なんとなくメガネメディ子のイメージ 嘘を教える時は二回とも冷凍カマキリの縄張りを指定したぜ 嘘の場所を教えるとなかったよ!魔物だけいたよ!死にかけたよ!と怒られるが、本当の場所も凶悪なワニさんが徘徊している危険な場所ではある コメント